当園では、「食」こそ生きる上での基本であって、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく土台となるものと考えています。
古来この土地で食され、私たちの命をつないできた食事が和食です。和食が日本人である私たちの身体に一番合った食事であると考え、できる限り「地産地消」で、その季節に採れる「旬」の食材を取り入れ、添加物を加えない自然の製法でできた調味料を使った給食を提供しています。
乳幼児期の子どもたちの心と体の成長にとって、食事はたいせつなもの。3歳までに培われた味覚が一生の食の嗜好を左右するともいわれています。骨や歯もしっかり丈夫で、病気になりにくい心身ともに健康な子どもに育ってほしいという強い願いを込めて、平成27年の開園当時から「玄米和食」の給食に取り組んでいます。
給食の献立作成および調理にあたっては、専任の栄養士の指導の下、次のことを守っています。
●主食は無農薬玄米ごはんにもちきびやもちあわ、雑穀などを日替わりで加えています。
●発酵食品を積極的に摂取するために、納豆を取り入れています。
●発酵食品を積極的に摂取するために、味噌や甘酒、梅干しなどを活用しています。
●野菜はできるだけ無農薬・減農薬のもので、地元産・国産のものを使用しています。
●野菜はなるべく皮つき・根つき・葉つきでいただきます。
●旬の食材をたくさん取り入れています。
●遺伝子組み換えでない食品を使用しています。
●調味料は化学調味料や保存料などの添加物が入っていないものを使用しています。
●郷土食や行事食、季節感を大切にします。
●年齢・身体的状況の特性を考慮し、発達段階に応じて給食の内容を進めています。
●咀嚼や嚥下機能、食具使用の発達状況等を観察し、その発達を促すことができるよう食品の種類や調理方法に配慮しています。
●嗜好や味覚の幅が広がり、深まるよう、献立を工夫しています。
また、おやつは乳幼児にとっては補食であることから、甘いお菓子よりもおにぎりや野菜を使ったおやつを多く取り入れています。たとえば「ゆで野菜のもちきびソース添え」や「ほうれん草のパウンドケーキ」、「トマトゼリー」「蓮根チップス」「ニラせんべい」など、レパートリーも豊富です。カルシウムをしっかり摂取するために、午後のおやつには毎日無塩のいりこを添えて提供しています。